第1章 ラピスラズリ
翔ちゃんと相葉ちゃんも来て、リハーサルは滞りなく進んだ。
なにしろ札幌で一回やったのの修正だから、こうしたほうがいいとか改善していく作業も楽だった。
皆意見出して、特に潤がもうサクサクと決めて行ってくれるから。
ほんと、頼りになる演出さんだなあ…
ぼけっと壁に寄りかかりながら隅っこのパイプ椅子に座っている。
ジュニアの子たちも含めた大人数のリハだから、しばらく手持ち無沙汰になる時間もある。
スタジオの中は隅っこに会議テーブルとパイプ椅子。
鏡張りの壁側は、大きく広い空間になってて、ここでリハは行われている。
潤はハンドマイクを持ちながら、いろんなスタッフさんに囲まれてどんどん指示を出してる。
ニノは俺の隣でゲームとにらめっこ。
翔ちゃんと相葉ちゃんは、振りの確認のしあいっこ。
ジュニアの子たちは床に座って、それぞれ談笑していた。
『あー、じゃあ次はハッピーメドレーの中の…』
潤の声が聞こえて、俺たちは立ち上がった。
「あ」
ニノの小さな声が聞こえて振り向くと、パイプ椅子にニノのTシャツが挟まってた。
「…椅子にまで好かれてるなんて」
「椅子のほかに誰に好かれてるんだよ…」