第40章 国見/寝攻め*イベント小説
「名前、今日
俺の家 泊まってって」
朝イチで、唐突に
こんな事を言われた。
明日は部活もあるし、
丁度いい日にち とは言えないけど。
「うん、わかった」
まぁ、国見くんは私の彼氏だし、
私自身泊まりたいし…ってか
久しぶりのお誘いだし…!!
ということで、授業中も
楽しみで緊張で、ソワソワしていて
頭に入ることもなく、
いつもより数倍の早さで
部活になってしまった。
「ナイッサー!」
「もいっぽん!!」
皆の掛け声も 右耳から入って
左耳から抜けてゆく。
(あぁ…お家デート…お家デート)
私も健康な女の子…期待してるのは
しています。
「早く終わらないかな…」
なんて呟いたのが10分前ぐらいに
思えてしまう。
(もう…終わっちゃった…)
ドキドキしているのを抑え、
国見くんが更衣室から
出てくるのを待った。
「おまたせ」
がちゃんと扉が開く。
行こう、と手をさしだしてくれる。
私は手を握ると、
国見くんの家へ向かった。
*
「ジャージ、俺のと洗濯
しちゃうね、あと着替えは
俺の貸すから 下着は母さんの
若い頃のやつでよかったら貸すって」
ご飯の準備をしつつ、説明してくれた。
私はありがたく貸してもらうことにした。
「洗濯…私が回しても平気?」
「ああ、やり方知ってるんだ?」
「たまたまうちのと同じ
洗濯機だって前にも言ったよ」
そうだっけ、と微笑む国見くんに
微笑み返し、洗濯物を回した。
その後は、美味しいご飯を食べて
お風呂に入って、TVとか見ながら
他愛もない話をしていた。
そんな中、私は悟った。
(期待してたけど、そういうムード
じゃないな…!)
私は、少しガッカリしながらも
彼氏とのほわほわとした時間を、
幸せだ、と感じていた。
*
さて、皆さんベッドなうなんですが…
当の彼氏様は寝ておられます。
「ん…すぅ…すぅ…」
規則正しい寝息だ…。
でもやはり私は少しガッカリだった。
せめて1回ぐらい
イってるところ見たいじゃない、
最近ご無沙汰だし、めっちゃ
ご無沙汰だし!
あぁ、私って変態だな…。
そう痛感しつつ、抑えられない
私の昂りはおさまらず、寝ている
国見くんのブツに手を伸ばしていた。