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【忍たま乱太郎】~空蝉物語~【兵庫水軍中心トリップ逆ハー】

第1章 兵庫水軍との邂逅




第三話「鮫との遭遇」


突然の鮫襲撃に船上が一気に慌ただしくなる。
これに対抗しようと武器を取りに各々が船内へ転がり込んだ。

「お頭ぁっ!あそこですっ!!」

方角は南西。
そう叫んだ鬼蜘蛛丸の手には遠眼鏡はない。
もう肉眼でも捕られる距離にまで鮫は迫っていたのだ。
時折、水面から思い切り飛び上がり、その巨体は水しぶきを巻き上げながら
大きく鋭い歯とゾッとするような虚ろな黒い目をのぞかせていた。

「━ちっ、奴さんどっかで隠れて伺ってやがったか?」
「しかし、何て間の悪い時に…!」

思わず兵庫第三協栄丸と鬼蜘蛛丸は歯噛みする。

「━言ってても仕方ねえな…っ!
おい、おめえ等っ!!火縄銃と石火矢ありったけ持って来いっ!!」

『へいっ!!』

兵庫第三協栄丸が叫ぶと水夫達が矢継ぎ早に船内から飛び出してきた。
各々がその腕に火縄銃、もしくは石火矢を抱えている。

「今日こそは仕留めるぞ…っ!
よおおおおおおし、どんどん打てえええええっ!!!」

『おおおぉぉうっ』

ドドドーンッ!!
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