• テキストサイズ

【忍たま乱太郎】~空蝉物語~【兵庫水軍中心トリップ逆ハー】

第1章 兵庫水軍との邂逅



「―お、おまっ。これは駄目だろうっ!」
「ふぇっ?」

いきなりのダメ出しに麻言は目が点になった。

「いくらなんでも、その歳でこんだけ
筋肉ないのはちょっと…!仕事で苦労するだろっ」

と、言いながらも癖になる感触であるのか
麻言の手のひらを何度も摘んでいる。

「うーん…。仕事量が足りてないのかな?」

しかし麻言は動じない。
どころかそんな事を口にして小首を傾げていた。

「―まあ、とにかく…。これからもう少し鍛えたほうがいいぞ。
って、すまない。こんな事してたら湯が冷めちまうな」

言いながら、白南風丸は畳まれた着物を麻言に手渡す。

「それ、俺の使い古しで悪いんだが着替えだ」
「とんでもない!有難う」
「着物は適当にまとめて置いといてくれ。
また明日俺のと一緒に洗濯しちまうから」
「解った。重ね重ね有難う、白南風丸!」

白南風丸は麻言の言葉に「いえいえ」と返事を
しながら風呂場前を後にした。

「…はあ。数日ぶりのお風呂だあ」

落ち着いた様にため息を吐きながら、麻言は着物の紐を緩めていく。
―と。
するりと胴部が露になる。
鎖骨下から臍辺りまで。
幾重にも包帯が巻かれていた。

「…どうしようかなあ、これ」

自身に巻かれている包帯を見ながら
麻言は呟いた。

/ 177ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp