• テキストサイズ

【忍たま乱太郎】~空蝉物語~【兵庫水軍中心トリップ逆ハー】

第1章 兵庫水軍との邂逅



「―えっ!もうお湯沸かしててくれたのっ」
「ああ。だって、着いてからずっと待たせるのも
なんだと思ってなぁ」

所変わって、白南風丸宅。
の、風呂場前。
風呂焚きはなかなか大変な作業だ。
井戸水から何度も水を組み、薪に火をつけるにも結構な体力がいる。

…最初の頃、お爺さん、お婆さんが用意してるのが
大変そうで、代わりに僕がやりはじめたんだけど―

あれは一人だとかなり手が掛かって大変だ。

「そ、そんなぁ。気を使わなくて良かったのに」
「大丈夫だって。体力はあるんだしな」

力だってそこそこある方だしっと言って、白南風丸は得意そうに笑う。
確かに、白南風丸だけでなく兵庫水軍一同は皆強靭そうな肉体をしていた。
余程厳しい労働である事が伝わってくる。

「にしても、麻言は歳のわりにあんまり筋ばってないんだな」

ふと、そんな話をしていて麻言の手に目が行った。
そして、その手が異常な小ささに白南風丸は気がつく。
思わず、自身の手で麻言の手を掬い上げると―

ふにっ

「―んんっ!?」

その柔らかさに白南風丸は仰天する程だった。
感触に既視感を覚え、思考する。
えーと、ほらあれだ!
―大福。
大福餅だっ。
/ 177ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp