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【忍たま乱太郎】~空蝉物語~【兵庫水軍中心トリップ逆ハー】

第1章 兵庫水軍との邂逅




それから麻言は記憶を三ヶ月前まで遡り、
自分の覚えている限りの事を順を追って話した。

気が付くと、日の暮れかけた山の中にいた事。
そこに通りがかった老夫婦に救われ、
そのまましばらく一緒に住む事になった事。
そして、自身についての記憶が何も残っていないどころか
話はできるものの、字すら読めなかった事等。
―しかし。

「-この刀…ずっと持ってたようなんですけど、
さっきも言った通り、何故か鞘に掘ってあるこれは
『文字だと認識して』読む事ができたんですよね…。
お爺さんもお婆さんも読めなかったのに」

鞘の堀文字を指で撫でながら麻言はそう言うと

「あ、後この眼鏡もずっと身につけてたものですねぇ」

そう付け加えた麻言は眼鏡を外した。

「…えっと」
「…お前さん、それ外すともっと可愛…じゃなくて、
目がでけえんだな」
「えっ、そうなんですか?知らなかったなあ」

心なしか頬が少し赤い水軍一同に気付かず麻言は
眼鏡を弄ぶようにくるくると回していた。
その仕草も愛らしい美少女のようだった。


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