【忍たま乱太郎】~空蝉物語~【兵庫水軍中心トリップ逆ハー】
第1章 兵庫水軍との邂逅
第五話「恩人と海賊」
目前に広がるのは山のようなご馳走の群れ。
刺し身の盛り合わせ、魚の煮物に、照り焼き等など。
とにかく選り取りみどりだ。
その前に座っていた麻言は思わず生唾を飲みこむ。
「す、凄い。美味しそう…」
宝の山でも見ているような気持ちだった。
光り輝いてすら見える。
「―待たせてすまなかったな。
さあ気にせずじゃんじゃん、食ってくれ!」
「あああ有難うございますっ!…っ頂きますっ」
兵庫第三協栄丸が促すと、麻言はお礼を言って手を合わせた。