第29章 ねんまつねんし、再。〜第三体育館組、全員集合〜
グループ通話が終わってすぐ、クロが軽く着替えて鞄を背負う。結局朝から全員連れてくることになってしまったため、早めに動くことになったのだ。
「全員回収したら連絡入れるからそれまでにお使い必要なら連絡入れといて。」
『わかったー!そうなるとお昼ご飯どうしよう…』
クロを見送るとキッチンで腕を組みながら考える。本来なら昼過ぎに集まる予定だったのが、今からだと余裕でお昼に間に合ってしまう。でも外食は面倒…冷蔵庫を見ればそこそこの食材…だが、これはお使いを頼むとかではなく1食追加分の買い出しに行かなきゃならないか…?
頭を抱えながら冷蔵庫を閉めれば、いつの間にか隣にはリエーフ。
「昼飯っすか?」
『うん、そう。何作ろっかなって。』
一気に増えた人数、鍋はおせちに使ってて開かない。
「あ、ホットプレートは。」
リエーフの言葉に顔を上げる。
今年冷蔵庫を買い替えることになった時に見つけた、安くなっていた大きなホットプレート。どうせみんなで集まるんだからと衝動買いしたのが役に立った。プレートはずせて便利だよね、なんて話していたんだっけ。
だったら何にしようかな。
お好み焼き、もんじゃ、ホットケーキ…
悩む私をよそにリエーフは端末をいじり私に画面を見せてくる。
「これは?これ食いたい!」
肉とご飯と、とうもろこし。
鉄板で焼けたご飯が美味しそうなペッパーライス。
さっきまで悩んでたことなど忘れたかのようにペッパーライスの口になってしまったのは、きっと私もお肉を食べたいから。
材料を確認すると、追加のお肉と炊き立てのご飯があればいけそうだ。
『レシピにニンニク入ってるけど、ニンニクなしでも大丈夫そうだよね。』
「ブラックペッパーもあるし大丈夫だと思いますよ。じゃあホットプレート出しておきますよ。」
やる気を出し始めたリエーフ。キッチンから出ようとするのを呼び止めると、背伸びをして唇を合わせた。
『ありがと』
驚きからの柔らかな笑顔に、こちらもつられて笑顔になる。
やっぱり好きだなぁ
そう思いながら、リエーフをキッチンから送り出すと、クロにお使いの連絡をし、お昼の仕込みを開始した。