第3章 ~弐~FRIEND
新人隊士入隊の日
「……修兵何か若返ったね」
「気合い入れて髪切ったんだけど…切りすぎたか?」
「似合ってるよ?何か可愛くなった」
「…せめて格好いいって言って欲しいが」
「ハイハイ、じゃ私こっちだから行くわね」
「流すなよ…たまには会おうぜ?オマエも頑張れよ」
「ありがと、じゃあねカッコいい死神さん?」
サラはそう言うと走って行ってしまった
「いい逃げかょ///」
四番隊舎
四番隊は他の隊とは違い主に治癒・補給を任務とし、私は鬼道の中でも特殊な、治癒霊力を身につける為に入隊を決めた
そして今、新人隊員の入隊の儀が行われていた
「次!!第二十席ハルカサラ」
「はい」
前に出て儀式を行っているサラを見て隊士達は顔を赤くしていた
「おいっ凄い美人じゃないか!!しかもいきなり席官入りか」
「あぁ、賢くて美人...それにしても女神みたいだな」
「"四番隊の女神"か…」
皆が甘い息を吐いてることにサラは気付かない
それから陰で"四番隊の女神"と呼ばれ、他の隊の死神は一目姿を見ようとわざと怪我した人が増えていった
サラは霊力の扱いが上手いため、着実に治癒霊力を高め、二十席ながらも上級救護の治癒霊力を身に付けていた
四番隊に配属して半年、私は隊主室に呼ばれていた
「失礼します。四番隊第二十席ハルカサラ参りました」
「お入りなさい」
隊主室に入ると、女性でありながら四番隊隊長の卯ノ花烈が笑顔で腰掛けていた