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月に泣く~BLEACH~

第3章 ~弐~FRIEND


季節は過ぎ、六回生達にとって大切な時期となっていた



「死神候補生の皆!!そろそろ進路を決める時期となった。
大体が自ら希望の隊へ入隊届けを出すだろうが、隊長格が視察に来た際に勧誘し入隊するものもいる。まぁ試験は受けるがな。そして明朝、授業開始時刻までに希望する隊を報告する事。では今日は解散!!」



進路希望の紙を持って私は修兵と宿舎へと帰路を進めていた


「希望の隊ねぇ…サラどうすんだ?悩んでるんだろ?」


「うん…修兵は九番隊でしょ?」


「あぁ、ずっと憧れてたからな。運良く九番隊隊長が誘って下さったし。まぁあの人は居ないんだけど…」


「六車隊長だっけ?修兵の恩人の…ってもしかしてその刺青の【69】って六車九番隊の?」


「多分な。俺も名前知るまで知らなかったが…でも今の隊長は盲目なのに隊長まで登り詰めた素晴らしい人なんだ!!」


キラキラと目を輝かせる修兵に私は思わず笑みを漏らす


「そっか、それで沢山勧誘来てるのに断ってる訳だ」


「オマエだってそうだろ?片っ端から断ってるって聞いたぞ?勧誘で入ったら入隊試験だって免除されるのに…」


「…試験面白そうじゃない?」


「オマエなぁ…そういうの世間じゃ変人って言うんだぞ?」


「ふふっ、良いわねそれ」


「決まってないなら九番隊にしろよ!!試験の結果次第だけどサラなら席官だって確実だろ?…それとも気になる隊でもあるのか?」


「う…ん…ま、明日まであるしゆっくり考えるわ」


私はそういうと、自分の部屋へと帰っていった


「…忘れられない人…か」


オレにそういう人がいるように
サラにもそういう人がいる

なんか...妬ける


サラの後姿をオレはしばらくの間、眺めていた

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