第3章 ~弐~FRIEND
「――!!ごめんなさい…」
下を向いて俯く私の頭を修兵はポンポンと優しく撫でる
「まぁ結果的に助かったし...オマエにケガ無くて良かったけど…ありがとな」
「修兵……」
怒ってる筈なのに修兵は優しい
私は胸が温かくなるのを感じる
「修兵…避けてたのは...本当にそれだけが理由?」
「...…ああ」
「ウソ!!何か他にも怒ってる事があるんでしょ?ならちゃんと言って欲しいの。じゃないと私…」
「違う!!!!」
急に声を荒げる修兵に私はビクッと体を強張らせた
「あ…悪りぃ。急に大声だして…」
「ううん…いきなりで驚いただけだから」
「……違うんだ。サラに怒る事じゃないんだ。こんなの…只の八つ当たりだ」
段々と声が細くなり俯く修兵に私は思わず手を取り握り締める
「サラ?」
「修兵…私はちゃんと聞くから。修兵が何を思うのか...私は知りたい」
私の真剣な眼差しに観念したのか、修兵はポツリと話始めた