第3章 ~弐~FRIEND
虚襲撃事件から一週間、人が亡くなったこともあり、特進学級は十日間の休校となっていた
修兵とは一度も会っていない
ケガの具合が心配で部屋を覗いてもいつもいない
「ケガ酷いのかな?それとも…」
避けられてる―――
「そう言えば出会ってからこんなに会わなかったの初めてかも…」
私は少し沈んだ気持ちを振り払うかのように歩き出した
「――――…いた」
そこは私と修兵が初めて出逢った森。そこにある大木にもたれ掛かる様に座っている
すぐに声を掛けたかったが躊躇してしまう。それは修兵が空を見上げて何か考えている様で。今にも泣きそうな顔をしていたから―――
「サラ…いるんだろ?」
「!!…バレてたんだ?」
「霊圧漏れてるんだよ。主席ナメんなよ?」
そう言って修兵は力なく笑った
「修兵?…そっち行ってもいぃ?」
「おー」
私は修兵の横に腰掛ける。そして顔をみると、修兵の顔半分は包帯で覆われ、見てるだけで痛々しかった
「...まだ痛む?」
「いや全然。わざわざ霊力で治癒して貰ったんだ、まぁ跡は残るけどな…」
「…ごめんね」
「は?何でソコでオマエが謝んだよ!?」
「だって私がもっと早く助けにいけてたら…」
「~~あーもぅ!!そういう所だよ!!オレが怒ってるって分かってんのか?」
「何となく…避けられてるなぁって」
「…あの時俺達助けてその後どうした?救援が来たから良かったけど一人で無茶しやがって!!どうにかなるとでも思ったのか!?」
「(どうにかなると思ったんだけど…っていうと怖いからやめとこ...)返す言葉もないです」
「…オレはオマエが居なくなると思ったんだぞ…?」
その少し震える声に私はハッと目を見開いた