白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第15章 華は蝶を欺き涙で地を濡らす
木兎に姫凪と俺が
別れたのを知られてから
危ないとは思ってたんだけどさ
『木兎に…キス…された…』
寒空の下
姫凪の唇から零れた言葉
早すぎねぇ?
「いつ?」
俺に異様にビビってたのも
木兎の事思い出したから?
俺を通して
木兎の事考えてたって事?
木兎とのキスと比べるとか
ふざけてんの?
負の方向に回り過ぎて
あっさり切られた理性の糸
『昨日…研磨と帰って…ンン…ッ!?』
姫凪の言葉を遮り
唇を塞いでた