白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第35章 咲き誇る華に蝶は優しく舞い降りる
「震え過ぎ」
『ダメなの?
なにカマトトぶってんだ、とか
思ってる?』
笑う俺に拗ねた様に尖らせる唇
「まさか…
仕込みがいあるなって
思ってるだけですぅ~」
尖った唇を指でなぞりながら
赤い頬にキスを落とすと
『仕込む?!
今更なにを…!?』
胸元を開く手を止め
俺の目を見つめる姫凪
慌てる顔までクソ可愛い
記憶の奥で大切にしてた
お前がピタリピタリと
重なっていく感じが
スゲェ幸せ
でも、だ。
俺(ネコ)はワガママなんだぜ?