白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第35章 咲き誇る華に蝶は優しく舞い降りる
あたり構わず振り回す爪に
傷だらけになって行く
俺じゃなくて研磨が。
冷静なんか見る影もなくて
泣きそうな顔して
「あの日約束した…じゃん
抱くのは止めない…
姫凪が受け入れるなら
おれも受け入れる…!
だから…お願い…
心まで…取らないでよ
やっと…手に入れた…んだ」
苦しそうに吐き出す言葉
「研磨…大丈夫だから…」
「ダイジョブじゃない!
おれの傷が癒えたら
姫凪はきっと翔び立つ……
ねぇ、クロ!おれを…
傷付けて…
姫凪…行かないで…」