• テキストサイズ

白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]

第32章 華は蝶を蝶は華を想い過ぎて…


名前を呼ぶのに
深い意味なんてない
電話の向こうに相手が居るんだ
当然だ。

なのに

「強情だねェ?
素直に感じて楽になっちまえよ」

もう、ダメだ
目の前の姫凪に
空き過ぎた腹と
空っぽの心が

『光太郎、あの…また、明日かける!』

「…聞かせてやれば良かったのに
お前もケモノに堕ちる声…」

お前を喰らおうと牙を剥き出しにしてる

『いや…クロ…待って…』

「待たねぇ
言ったろ?疲れたんだ…
待ちくたびれて…腹ぺこなんだよ…
大人しく…戻れよ。
俺の蜜に擦り寄る蝶…に…」
/ 3826ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp