白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第32章 華は蝶を蝶は華を想い過ぎて…
姫凪の顎を跳ね上げて
唇を奪うと小さな身体は大きく跳ねて
細く涙を頬に垂らす
「泣くほど嬉しいンですかァ?
俺とのキス…もっとシテやるよ…
要らないって泣いても…
止めてって叫んでも
止まれねぇ…姫凪…
好きだ…」
涙を舐め取り
その舌を姫凪に捩じ込む
俺を拒否る舌を嘲笑うように絡めとると
小さく呻いて
俺の胸を押し返して来る
「姫凪、キス下手になったのか?
それとも…それが木兎に仕込まれたキス?
どっちにしても…気に食わないねェ…
思い出させてやる
俺の…全部」