白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第32章 華は蝶を蝶は華を想い過ぎて…
「雛鳥みてぇ…大切に
育てたくなんな…
姫凪、可愛い…」
頬をなぞってた指で
顎を跳ね上げると
また違った揺れを見せる瞳に
チュッと唇を置いて
「…話聞くまでは
ここまでだァな。
さ、後は俺の!腹減った!」
姫凪への最後の一口を押し込み
バクバクと目の前の飯を平らげる
「ご馳走様!
弁当も美味かったけど
ヤッパリ作り立て最高な。
また腕上がってね?」
出されな熱いお茶に口をつけ笑う俺に
『お粗末さま
クロが喜んでくれるなら
また作る…食べたいの、作る』
フニャリと笑みを返す姫凪