白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第32章 華は蝶を蝶は華を想い過ぎて…
寝癖頭がペチャリと降りて
汗の匂いやベタベタした不快感も流れ落ちていく
お気に入りのシャンプーと石鹸
自分の香りが変わって行くのに酔ったところで
シャワーを止める
「誰も居ねぇし、いっか」
タオルだけ巻いてリビングへ足を運ぶと
なにやら良い匂い?
研磨が飯作って行った?
…まさかな。
両親が予定より早く帰ったのか?
まぁ、どっちにしろ
身内だし今更裸の一つや二つ。
”またそんなだらしない格好して!”
とかなんとか説教されるのを覚悟して
そのままリビングのドアを開けた