白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第27章 太陽に止まる蝶
綺麗な指が頬に触れ
お互いの目が揺れた時
「ちょっと。
二人の世界になるなら
おれ先行くよ?」
冷めた声が割り込んで来る
黒髪がサラリと揺れて
研磨が横を通り過ぎる
「おれはまだオメデトウは言わないよ
クロも姫凪も
どっちも幸せになるまで
オメデトウじゃないから」
私とクロをチラリと見て
そのまま先を歩いて行った
「…気にすんなよ
俺は俺でチャント前に進むからさ
そう言えばGW東北行くかも知れねえの!
昔先輩から聞いた事あんだろ?
宮城の烏野!なんかアソコの顧問から
しつっこく連絡来てるんだってよ」