白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第27章 太陽に止まる蝶
私の頬から指を引いて
「お前がマネージャーなら
連れて行けンのになァ
置いてったらその辺のメス猫に
虐められそうで怖ぇわ〜」
心配そうに私を見てる
『クロが野放しにしてるからでしょ?』
「構って良いンですかァ?
妬くくせに」
『いや、それはナイ』
「アレよ!妬けよ!」
続く会話が
気まずくないやり取りが懐かしくて
『…試合の応援なら
また…行く…かも。
だから頑張ってね!
遠征も試合も!
インハイも春高も
楽しみにしてるから』
クロの服の裾を握って
笑いかけてみる