第27章 太陽に止まる蝶

『いつでも逢えるじゃん？』

擦り寄って来る木兎の
まだ立ててない髪の毛を
優しく撫でて
頭を抱くと

「んじゃあ、今日の部活終わりも
オマエに逢いたい…
逢いに来て良いか？」

甘えた声が胸に当たる

『うん…逢おうか
本当は逢いに行きたいけど
音駒の制服来て
梟谷に応援しには行けないから
駅前で待ち合わせしよう？ね？
スパイだと思われたら
クロ達に悪いからね』