第27章 太陽に止まる蝶

『あぁ、そういえば　
赤葦くん女嫌いだもんね
エッチして遅刻させたら
私、口聞いて貰えなくなりそうだよね…』

そうだった。
木兎との事は赤葦くんにも
話さなきゃなんだよね
さっきの電話で察してそうだけど
改めて言うとなると
照れくさいな

なんて。
私だけ呑気な事を考えていた

「おし！アラーム鬼掛けした！
これで起きられなかったら
諦める！！」

『諦めるの！？』

「なんとかなんだろ！」

木兎も呑気に笑ってると
思ってた

私が木兎を選んだ事で
まだ少し歪が生まれるなんて
知りもしないで。