白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第27章 太陽に止まる蝶
『だったら来て…今から…
確認しに来て…』
〈へ?〉
『逢いたいの…だから…来て…』
〈お、おい…俺一人でか?〉
あんなに自信満々なくせに
本当に可愛いな
『誰と来る気?
早く来てよ……光太郎…』
〈お、おう!
…え?!光太郎って…えー!?〉
可愛過ぎて笑っちゃうよ
笑えるよ
『早く来ないと
もう言わない!』
〈ダッシュする!〉
『待ってる!』
きっとキミの隣なら
切れた電話をテーブルに置いて
とりあえず部屋を片付ける
本当に弾丸で来そうな木兎の為に
とりあえずお茶の用意をしながら
インターホンが鳴るのを待った