白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第27章 太陽に止まる蝶
〈木兎さんが居たら
後ろで騒ぐでしょう?
無事に帰ってるなら良かったです
じゃあ、これで〉
そそくさと切ろうとする赤葦くんに
カクンと身体がズレ
『ちょっと!それだけ!?
なんの電話よ!』
思わず叫んでしまう
〈何か聞いて欲しい事でも?〉
『…ん、いや…そういう訳じゃ…』
ううん。本当は聞いて欲しい。
泣き言も決心も
話したい事だけが私の中で溜まってる
でも…
〈そっち行きましょうか?〉
『ううん。』
赤葦くんと二人はダメ。