白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第27章 太陽に止まる蝶
〈何か話したい事があるんでは?〉
あるけど、二人はもうダメ。
『来るなら、木兎を連れて来て
木兎はきっと嫌がるから
二人には慣れない』
私の声に向こう側が沈黙する
頭の良い赤葦くんなら
きっと察してる
私がこう言った意味
〈黒尾さんの事は…大丈夫なんですか?〉
『うん。もう、大丈夫』
大丈夫には程遠かった
でもこのままで居ちゃいけない
薄まらないなら
閉じ込めてしまおう
全てを心の奥深くへ
その上からユックリ積み上げていけばいい。
木兎への想いを。