白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第27章 太陽に止まる蝶
ご飯はテキトーに、か…
今日は遅くなる日だっけ?
どうでもいっか…
食べれる気しないもん
『遅くなるなら帰って来なきゃ
よかったな…』
冷えていく身体を温める為に
お風呂場に向かおうとしたら
電話が鳴る
『クロ?』
小走りに置き去りだった携帯に
近付くと
『赤葦くん?』
意外な名前が浮かんでる
『もしもし?こんな時間にどうしたの?』
慌てて電話を取ると
〈あ、帰ってるんですか?〉
『よくわかったね』
聞き慣れた少し突慳貪な声が
少し笑える