白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第27章 太陽に止まる蝶
ハッとして携帯のロックを開き
さっき入ったLINEを確認すると
[幸せになれよ]
最後の一文が突き刺さる。
イチゴの状態を見ると
きっと待ってた
でも、その目的は
私の想像とは逆だったみたいだ
ねぇ、クロ?
サヨナラを言う為に待ってたの?
[いちごアリガト!]
明るく返しながらも
涙が溢れてくる
その涙で融けて流れる気持ちと
ユックリ固まる気持ち
家に入り冷蔵庫にイチゴを入れ
ソファーに座る
チラッとローテーブルに目をやると
手紙が置いてある