With Live Planet _この星で生きる_
第11章 愛は狂気に、憎しみは殺意に
「それにしてもみんなおバカさんだからぁ、作戦成功しちゃいましたぁ!!」
そんな中でポロッと爆弾発言をしてきたので思わずそれに反応した。
「…私達、実はモーダリングなんですけどぉ、【惚れ薬】作ってみたんです!」
モーダリングって確か、なんでも作り出せる能力を持ってる人の事だ。
「それをあなた以外に飲ませて、あなたの悪口言ったらウリさんとミカさんがああなっちゃたんですぅ〜!」
「しかもあんな嘘くさい芝居と惚れ薬のおかげでラーファさんとガブリエルさんが騙されたので、見事にあなたを敵にする事ができちゃいましたぁ〜!」
そう言って2人は拍手している。
「じ、じゃあみんながいきなり私を嫌ったのは全部あなた達のせいなの⁉︎」
「「はい、そうで〜すっ!!」」
「ーなんでこんな事するのっ⁉︎⁉︎」
私は感情任せにワンの襟を掴み、壁に背中をつかせた。
「決まってるじゃない。あなたの事が大っ嫌いだからよ。………やめてくださいっ!!!」
私に殺意を向けた後、ワンが叫んだ。
するとすぐにガブリエルさん達がやってきた。
「またお前かよ!いい加減にしろっ!」
私はすぐに彼らの力によってワンから離され、身体を痛めつけられた。
ミカさんの蹴りで真後ろの壁まで吹っ飛んで、私は吐血する。
しかし、それより最悪だったのは今の衝撃でしまっていた手紙が床に落ちた事だった。
「…なにこれ…ガブリエルの?」
手紙がガブリエルさんに回ってしまい、それを読んだガブリエルさんは顔をしかめた。
「はぁ⁉︎ なにこれ、自分でこんなこと書くなんて気持ち悪すぎ!やめてくれる?」
そう言って私の眼の前で手紙を破いた。
私の唯一の支えだったその手紙を。
「あ…て、がみが……」
かなり細かくなってしまった手紙を私はかき集めていたが、私の血で汚れていった。
目から垂れる血がポタポタと無残にも手紙を汚れた紙にしていく。