With Live Planet _この星で生きる_
第11章 愛は狂気に、憎しみは殺意に
私は今日もSidora Systemの異次元空間で目を覚ました。
最近はSidora Systemを破壊できるところまで破壊して、後はその空間でボーッとしていつの間にか眠っているのが当たり前になった。
いつも目が覚めると自分の身体には血が付いていた。
その理由はわかっている。
私が寝てる時に見る過去の夢のせいで泣いてるからだ。
私の涙はこされる事なく血として目から流れてしまう。
封じ込めてた記憶を毎日毎日見ていると、それがつい最近のように感じてしまい今にも気が狂いそうだ。
「もう行かなきゃ…遅れちゃう…」
私はもう動かなくなっていたSidora Systemの心臓を銃で撃ち、異次元空間から現実へと戻る。
途中お手洗いにより、鏡を見ると目から垂れていた血が固まっていてホラーだった。
冷水で顔を洗い、タオルで拭くと顔色は悪いが血は消えている。
それから私は必要のない訓練を受け終わったので、異次元空間へ向かおうとしていた。
ポケットからガブリエルさんに貰った手紙を出して読む。
私の心を支えてくれるものはこのたった一枚の紙切れなのだ。
「あれれれれ〜?アマテラスさんですかぁ?お久しぶりですぅぅ〜!」
そんな時に、手を振ってこちらに小走りで寄ってきたのはワンとトューだった。
「何読んでたんですかぁ?見せてくださぁい〜!」
「嫌だ…やめて、取らないでっ」
無理やり手紙を取ろうとしてくるが、私はなんとか守り抜く。
「ま、いいやそんなもの!!…最近、訓練後見ないなぁ〜と思ったらここにいたんですねぇ?お似合いですぅ!」
私は無言でいたが、向こうはそんな私におかまいなく喋りまくる。