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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第8章 CHAMOMILE





天国の様な地獄の様な施術の後、私は見る見るうちにドレスを着せられヘアメイクを施される。

「ハイヒールは、持参だと聞いたんだけど〜?」

そこにと、指差す先の紙袋にはあの日ドフラミンゴから貰ったハイヒールが入っていた。

「わ〜ぉ、JIMMY CHOOのハイヒールじゃない?!
新作でも無いし、見た事ないデザインね」

施術を終えたイワンコフは優雅にティータイム中。
いろいろメイクさん達に指示を飛ばしていた。

「ワンダフル!!
クロコボーイの見立ては完璧ね」

綺麗にメイクを施され、アップにした髪はサイドに流してある。
クロコダイルが選んだドレスは、Vネックでアシンメトリーなミディアムスカートが上品さを出していた。
腰から広がるスウィープトレーンや細かなピーズやレースが綺麗で豪華さを演出している、イブニングドレス。
足や腕もレースで隠れて露出も極力抑えられていた。
色もダークグレーで落ち着いた感じのドレスだ。

「綺麗なハイヒールも引き立つわ!
後は、アクセサリーなんだけど・・・
ネックレスは無しで大ぶりのゴールドとエメナルドのイヤリングで決めましょう!!!」

バックはコレ、ブレスレットもゴールドと着々と進む。
あっという間に完成してしまった。

『うわ〜ぁ、ありがとうございます』

鏡に映る姿はまるで別人みたい。

「クロコボーイも惚れ直すわッ!」

『あっ、社長は入院中で今回行けないんですよ』


ブーッと紅茶を吹き出すイワンコフ。
口元からダラダラと紅茶が溢れ出すのにも構わず、私に詰め寄ってきた。


「ヴ!!ヴ!!
ヴァカおっしゃい!!!
クロコボーイは行けないのにヴァナタの事、ヴァターシに頼んだって事なの?!」

『・・・そうなりますね』

「・・・ヴァナタ、その姿クロコボーイに見せるべきよッ!
いいえ、絶対に見せなさいッッッ!!!」

パーティの前に病院に寄るつもりだった私は素直に頷いた。


「信じられない信じられないわッ。
これにいくら掛かってるのかちゃんとクロコボーイは分かってるのォッ!!」

頷いた私に納得した様だが、動揺は覚めないようで何故かブルブル震えながら聞こえない声で呟いていた。









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