第3章 調査兵団
ー…………
(…ん、
あれ…私…)
は混乱と泣き疲れで
そのまま眠ってしまっていた
「…あ」
「あ?てめーやっと起きたか」
顔を上げると
ほんの数センチ先にあるリヴァイの顔
「……………………」
「…ああああああ‼
っ…むぐっ…」
ありえない状況に慌てて逃げようとしたが
リヴァイの手で口を塞がれてしまった
「おい…変な誤解を招かれるからここで叫ぶな…」
気付けば辺りは真っ暗で
窓からのぞく月明かりが二人を照らしていた
もうみんな寝静まった頃だろうか…
「…ご、ごめんなさい私…
寝ちゃったんだ…」
「何時間爆睡してんだてめーは…
いい加減俺はケツが痛い」
いつの間にかリヴァイは床にいて
ソファーを背もたれにして座り
足の間にがちょこんといる状態だった
(何時間も床にお尻をついて同じ体制でいれば
そりゃ痛くなりますよね)
そんなことを冷静に考えていると
「いつまでここにいるつもりだよ」
と冷たく言われた
そしてようやくは自分の今の状態を把握する
真夜中に部屋に二人きり
しかも
密着する体
ありえない状況だと
「…………‼
ごめんなさい‼
すぐにどきますのでーーー!」
半分パニックになりながら
慌てて立ち上がろうとしたその時
腰をぐいっと引っ張られ
再びペタンとリヴァイの足の上に座ってしまった
「ええええ…?と、リヴァイさん…?」