第9章 夢
(大丈夫
そのうち思い出すだろ
まだ…
少し混乱してるだけだ)
リヴァイはその足で外に出て
本部の裏庭へと向かった
そこには地面に突き刺さる
無数の超硬質ブレード
刃の折れた物も置かれてある
それは
壁外調査で命を落とした者の人数分のブレード
リヴァイは毎朝ここに来るのが日課になっていた
エルヴィンのブレードの前まで来ると
そこにはハンジの姿があった
「お前も熱心だな」
「わ、リヴァイか…びっくりした」
「何話てんだ?」
「ふふ、内緒だよ」
「そうか」
「目覚めたんだってね
よかったじゃん」
「まあ、な」
「なになにー?もしやこの2年で新しい女見つけたか~?」
「アホか」
「じゃあもっと嬉しそうにしなさいよ」
「…そうもいかねぇんだよ
あいつ、何故か俺のこと忘れてやがる」
「…へ?リヴァイのこと?
…なんで?」
「俺が聞きてぇ」
「そんなことが…
で、リヴァイはそのせいで少し複雑ってわけ?」
「……まぁ」
「ばっかじゃないの!?」
「…あ?」
「は生きてたんだよ?
それだけで感謝しなさいよ!
…私にとったら
贅沢な悩みだよ」
ハッとしハンジの方を見つめる
「…悪りぃ」
「…あ、いや、こっちこそごめん…」
「ねぇ、リヴァイ
はきっと思い出してくれるよ」
「だといいがな」
「大丈夫だって
…ってば相当リヴァイのことねぇ…
んふふふふふ」
「なんだよ気持ち悪りぃ
言えよ」
「ひーみーつー」
「あ?てめ……おいハンジ!
逃げるな!!」