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藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第6章 ♡Story53♡ ふたりの距離


「あ、あのね太輔!」



「......。」



「この人が前話した九条和真君で、その......料理を教えてたんだ!
ほら!これ、九条君が作ったお弁当!」



百合は和真が作ったであろうお弁当を太輔に見せた。



「......。」



だからなんだ?



別に弁当を見せられても、どう反応すればいいのかわからない。



「......おい百合、質問に答えろよ。
お前は一人暮らしなんてしてねぇんだろ?」



アイツが言ってることは正しい、でもここでそれを認めるわけにはいかない......



俺らの関係は、知られてはいけない......。



「っそれは......」



「お前、コイツと付き合ってんの?」



......仕方ない、ここは百合の辻褄に合わせるしかないな。




「変な誤解させて、悪かったな。
俺は隣の部屋に住んでる藤ヶ谷太輔、百合とは......付き合ってないよ。
ただ親しいだけだし......今日ここに来たのは夕飯作りに来ただけだ......。」



「っ......」



さすがに夕飯を作り来ただけというのは無理があっただろうか?



でもここでシラを切っておかねぇと、今後更にややこしくなる......



「......でも随分親しそうだよな、お前ら......」



「あ、はははは(苦笑)」




「......お前馬鹿だろ。」



「っへ!?」



「芸能人の分際でこんな易々と男をホイホイって入れてよ......
だから何回でもマスコミに熱愛だの彼氏だのどーのこーのって言われんだろ。
藤城柊の時だって、結局は自分の自業自得だろ。


......お前は危機感なさすぎ。もう少し、自重しろよ。」



「ぅ゛......(汗)」



ここでアイツの性格がわかった。かなりの毒舌家、



百合に対してここまで毒舌になる奴はそういないと思った。



でも百合にも百合なりの否があった。



朝見たネットニュースだって、そうだ......。



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