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【100プリ】瞳に映して

第1章 オムライス


そしてトマト探しの日。

少し浮かない表情の
アヤセはアラン、ルイと共に
城下の八百屋にいた。

「なるほどねぇ。
兄さんたちが小さかった頃となると…」

八百屋の主人は顎に手を当てて考え込む。

「料理に向いている品種だと思うんだ。
オムライスのソースに
使っていたらしいから。」

アランがそう言うと
八百屋の主人は
何かに気づいたような顔でルイを見た。

「…?」

「もしかしてルイ様かい!?」

「え…あ、ああ…。」

「そうか、そうか!」

八百屋の主人は嬉しそうに笑う。

「いや、昔ハワード邸に
野菜を納入していたんだよ。
ハワード邸で働いていた
コックと馴染みでな。

いやーそうかそうか、ルイ様か。
大きくなられて。
時期国王候補になられたのは
知っていたが、
あまりテレビを見ないもんでな。

もう公爵様と
呼ばなければならないなぁ。」

「いや、名前のままでいい…
それより、昔働いていた
コックを知ってるのか?」

「ああ!あいつとはウマが合ってな。
納入ついでによくおしゃべりしたものさ。」

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