第4章 プレゼント
女性にはないその逞しさは
舐めれば舐めるほど
アヤセの内側を昂らせる。
(何でだろう…)
アヤセの体に熱が帯びてゆく。
その熱が高まれば高まるほど、
シドの鍛え上げられた体を
愛したくて仕方がない。
「ふぅ…ん…ぁ…」
吐息を漏らしながら
アヤセはシドの体に舌を
這わせてゆく。
筋肉の間に舌先を伸ばしたり、
肌に唇を滑らせたり。
そのまま口で体中を愛しながら、
そっと手を下へと這わす。
下着に覆われたその場所は触った瞬間、
二人してビクリと体を震わせた。
「シド…」
顔を上げてシドを見る。
「すごい…硬い…」
「当たり前だろ。
そういうことされてんだから。
お前が驚く意味がわからねぇよ。」
そう言って笑う。
思えば男の体は硬くて女の体は柔らかい。
この正反対の生き物が触れあったとき、
互いにないものは互いの体を昂らせる。
男の体の中でその一番の象徴は
きっとこの場所なのかも。
アヤセはそんなことを思い、
シドのその場所を下着の上から愛してゆく。
そして愛せば愛すほど
アヤセの内側が昂ってゆく。
指の背で少し強めになぞると、
シドの息が少しずつ
上がっていくのがわかった。
そして口で甘噛みしながら、
同じようになぞってゆく。
「……っ!」
小さかったけれど、初めて漏れたシドの吐息。