第4章 プレゼント
「シド…?」
「何だよ。」
「気持ちいい…?」
シドはクッと笑う。
「悪くはねぇ。」
シドの悪くねぇ、は良い、という意味。
「そう…」
それでも自信なんて
そうあるわけでもなく、
少し不安げな顔で
アヤセは再びシドに顔を埋める。
鎖骨から逞しい胸筋にかけて舌を滑らす。
そして自分がされればすぐに
下が濡れてきてしまう、先端を指でいじる。
(男の人もここ気持ちいいのかな…)
そんなことを考えながら
もう片方にキスをする。
そのまま舌でペロペロと舐め始めた。
ときおり唇で甘く噛んだり、
舌先でぐりぐりと押してみたり。
シドがいつもしてくれるみたいに…
チラリと見上げると
眉を少し寄せたシドと目が合う。
なんでか、胸が締め付けられて、
求めるようにその場所をもっと愛した。
しばらくして口を離すと
先程の疑問をシドにぶつけてみた。
「ねぇねぇ、男の人もここ、気持ちいいの?」
「あ?いきなりなんだよ。」
「え…ちょっと疑問に思ったから。」
「お前はどうなんだよ。」
「私?
……って、いつもしてるんだから、
わかるでしょ!」
シドはクッと笑った。
「じゃあおんなじだよ。」
(もう素直に気持ちいいって
言えばいいのに。)
そうして再びアヤセは
シドの体に顔を埋める。