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【100プリ】瞳に映して

第2章 曇りのち……


「ねえ、シド、
仕事行き詰まってるみたいだね。」

「お前に関係ねぇ。」

「そ。まぁそっちがそういう態度なら
別に教えなくてもいいんだけどね。」

「あ?……何を知ってる。」

「その仕事、イナサが関係ある?」

「……だとしたら?」

「大したこと知ってる訳じゃないけど、
知りたい?」

シドは眉を寄せる。

「…何だ。
情報料寄越せとでも言いたげだな。」

「えっ俺そんな顔してた?
まぁあながち間違ってはないけど。

俺、シドに依頼したいことがあるんだ。

交換条件でどう?」

「内容にもよるが、何だ。」

「まぁ大したことじゃないよ。
今は忙しそうだから、そうだな…

22日は空いてる?」

「その日なら夕方からなら大丈夫だ。」

「じゃあ俺の依頼はその日に。
仕事終わったら王宮来てよ。」

「わかった。
で、お前、何を知ってる。」

「俺の知り合いのイナサの官僚を
今すぐそこで見かけたよ。」

「知り合い…?
名前も知っているのか?」

「ああ。」

シドはニヤリと笑う。

「でかいな…。教えろ。」

そうしてレオから
その名前を聞いたシドは
足早にその場を後にした。


「いやー運がよかったな。
あいつ、何したのか知らないけど、
感謝しないとな。
そしたら…」

レオはスマホを取り出すと
電話をかけ始めた。

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