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【100プリ】瞳に映して

第2章 曇りのち……


「と、言うことで作戦会議ね。」

アヤセの部屋には
レオ、アラン、ルイがいた。

「作戦?」

「いきなり呼び出されたかと
思ったらなんだよ。」

「いや、作戦でも何でもないんだけど、

シドと22日の約束取り付けた。」

「ほんと!?」

「ああ。
だから当日のことを話し合おうかとね。」

「レオ…ありがとう……!」

「どういたしまして。
まぁたまたま運がよかった感じ
だったんだけどね。」

「で、当日だけど…」


「ごめん…」


ルイが口を開いた。

「悪いけど、
俺の役目は終わってると思うから、
もう帰らせてもらうよ。」

そう言って立ち上がり、
スタスタと部屋を出ていってしまう。

「えっルイ!待って!
ちょっと二人とも待ってて!」

アヤセは慌ててルイを追いかけた。


「ルイ!」

ルイは無表情で振り返る。

「何か巻き込むだけ巻き込んで…
その…ごめん…ありがとう…」

ルイはフッと微笑む。

「お礼ならここにしてほしいかな。」

そう言ってトントンと
人差し指で方頬を指した。

「えっ…!」

「別にここならいいでしょ。」

「そ、そうじゃなくて…
何かルイまでシドみたい。」

「そう?まぁ家庭教師だったしね。
嫌でもどこか似てしまうとこが
あるのかもね。

で、してくれるの?してくれないの?」

「う…」

アヤセは頬を赤らめると
そっとルイに近づいた。

その右肩に両手を載せると背伸びをして…

チュ…

「……あの…こんなでいいの?」

「え?もっとすごいのしてくれるの?」

「そ、そう言うことじゃなくて…!」

ルイは柔らかく微笑む。

「俺も懐かしいオムライス食べられたし、
アヤセの喜ぶ顔が
見れたからよかったよ。
当日楽しんで。」

そう言うとルイは行ってしまった。

(なんだかルイもここに来たときと
比べたらとても替わった気がするな…

あんなに感情豊かに
接してくれるなんて
思っても見なかったし…

それに…

なんだかんだ、
きっとシドのことも
気にしてるように思う…

ここにきて1年にも満たないけど
日々いろんなことを知っていけて嬉しい)

そんなことを思いながら
アヤセは自室へと戻った。


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