第25章 職業体験(本番)
恵土「ん~。
今はこの装備に慣れることが最優先で、飛びながら考えるよ」
精霊『それでぶつかることを危惧して言ってるのよ;』
エージェント「ふぅ~む。
こういうのはどうじゃ?」
恵土&精霊『?』
エージェント「邪魔になるのは嫌じゃろ?空と同じで」
恵土「うん!」
エージェント「ならこれしかないの」
そうして竹を編んで作られた、大きな箱を開け
ぱんぱんと叩いてから
埃をふっと吹き飛ばしながら、取り出されたのは…
縫い針と針金!!??;
針金で縫うの!?何を!?
エージェント「せっかくマントがあるんじゃ。
フードにすればよかろう」
恵土「あ!なるほど」
精霊『それならすぐはずせるわね。
上着みたいにして、肩だけ固定すれば?』
エージェント「そうするつもりじゃ」
精霊『そうね。
肩のボタン、わざわざ外側につけてるんだし。
それと首回りも護れるように、正面で結んでた方がいいわねえ』
エージェント「うむ」
精霊『顔面に関しては流石に自分で護れるでしょ』
恵土「う、うん;」
なんか…
ちょっとだけ疎外感かじるのって、自分だけ?;
そう思いながらも、段々と作業は進んでいき…
そして…
ついに、完成した!!
恵土「新コスチューム、2.0!
始動!!
って感じだよね!?//(ぱあああ&ワクワクキラキラ」
瞳が輝き過ぎる中
精霊『立ち作業にしてはうまくいったわね』
エージェント「縫物は50年ぶりじゃが、うまくできてよかったわい。
ちなみに、この針金の材質は
今お前の着とる装備と全く同じじゃから安心せいよ?
無論、マントもの」
恵土「ありがとうございます!」
エージェント「ほれ、安心して飛び回れい!」
恵土「はい!!(敬礼&気を付け」
精霊『頑張りなさいよ!』
恵土「あったりまえ!!(にかっ!」
だぁん!!
そうして再び飛び上がった。
その数分後…
『事務所のような建物内だけだと
どれほど力を入れて飛ばせば、どれぐらいの速度で飛べるのかが解らない』
とのエージェントの意向から、外ですることになった。
しかし…
それがきっかけとなり
とある人と恵土が、再び再会することになるとは
誰も思いもしなかった。