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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第146章 146話






「じゃあ、クラピカが倒した団員の1人は今も生きてるんだな?」


「はい、私の部屋で隔離しています。」

ウボォーさんと戦った時の事情をあらかた話し終え、私たちの間に少しばかりの緊張が漂いはじめる…。
はっきりウボォーさんが生きていることを伝えると、質問をしたレオリオが難しい顔をして黙り込んだ。

私の右手側に座っているクラピカの様子は、とてもじゃないけど伺えない…
静かすぎて身じろぎの音や呼吸さえも感じ取れず、視線をレオリオから目の前のローテーブルに落とすと、私はそれ以上右側を見ることができなかった…。

さっき公園で会った時は、あの夜のことを受け入れてくれていた様だったけれど
幻影旅団に対して、これからどうしていくかについては別の話だ…。



「あんなに憎んでたのに、本当にそれでいいの?
殺さないにしても、正しく償わせたほうがいいんじゃね」

懸賞金を狙うキルアの少し煽るような発言
私が余計なこと言わないでと目線で訴えかけると、キルアは「オレが言うのもなんだけど」と付け加えてソファーに深く寄り掛かった。





「…あの時、奴を手にかけなかった理由はいくつかあるが、どれもお前たちに明かすつもりはない。
今後はゴンの言う通り、同胞達の眼を取り戻すことに専念するよ。」




クラピカの言葉を聞いて、吸ったまま吐き出せずにいた空気が安堵の溜息に変わる。

そして金縛りが解けたかのように右側に首が回り、クラピカの横顔を覗き見ると
目が合った彼は真顔のまま静かに目を閉じた…。
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