【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第128章 128話
ゴンside
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〈9月2日午後5時〉
繁華街の奥、大人達が楽しむようなお店が沢山集まったブロックの一角にオレ達は来ていた。
店内では大音量の音楽と、大勢の人が踊ったりお酒を飲んだりしている。
都会ならではのその光景にキョロキョロと辺りを見ながら店の奥へ進むと、レオリオがスーツを着た男の人にカードを見せ、オレ達は地下へと通された。
案内してくれた人は「すぐ始まる」と言っていたけれど、一体何が始まるんだろう…
今はキルアとレオリオの3人だけど、なんだかハンター試験会場に着いた時の事を思い出した。
「おーーーーーお、殺気立ってるねーーー」
地下に到着すると、上の階とは明らかに空気が違っていた。
中央にボクシングリングと、それを取り囲むように観客席がある。
これから試合でも始まるのかな…?
混雑した場内は怖い顔をした男の人達ばかりで、待たされているからか皆イライラしているみたいだった。
キルアはこういう場所に慣れてる感じで随分と余裕そう
もし名前がここに居たら、怖がってオレの後ろに隠れちゃうんだろうな…
「さて、皆様ようこそいらっしゃいましたーーーーーー!!」
そんな事を考えていると、突然照明が暗くなり、中央のリングにスポットライトが当たった。
奇妙な恰好をした司会の人が条件競売のルール説明を始める
配られた資料の中には、オレと腕相撲をした女の子の写真が載っていて、1人捕まえるだけで20億という条件だった。
高額な報酬にレオリオと2人で思わず盛り上がったけれど、すぐにとある事を思い出す…。
「もしかしてこれって…」
「あぁ…、これが名前ちゃんが言っていた”危ない金稼ぎはするな”ってやつだな…
忠告が無ければ是が非でも参加したい所だが、やめろって言われてるしな…」
昨日の昼、最後に会った時に名前がレオリオに言っていた。
『私が戻るまで、ゼッタイ危険なお金の稼ぎ方はしないで下さい。
この2人、危ない事って言うと自ら突っ込んでいく習性があるので、レオリオさんがしっかり止めてくださいね!』
くじら島を出た時に船の上でも言われていたし
名前がそれだけ強く言うって事は、間違いなくオレ達に何かが起こるという事だ…。