• テキストサイズ

Love Delusion…

第14章 アップルパイよりも甘く ♥︎ 〜孤爪研磨〜



研磨くんにまで励まされてしまって、あたしのガラスのハートはズタズタ。もうバッキバキ。
落として割ったiPhoneくらい、ぐしゃぐしゃ。


『お菓子くらい、すぐに作れるようになりますよ…!』

悔しくって、ついそんなことを口にしてしまう。
作れもしないくせに。

「……じゃあ、アップルパイ…」

『え?』

あたしの強がりに反応してくれたのは、意外にも研磨くんの方で。黒尾先輩は…というと、とうにどこかへ行ってしまっていた。


「アップルパイ、作ってよ。結木」

猫みたいな真っ直ぐな目で見つめられてしまって、あたしはもう頷くしかできなかった。



「…決まり。今度の烏野との合宿で…食べさせてね」

/ 222ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp