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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第5章 歪みに飲まれる愛


抵抗しない身体
受け入れられるけど
反応のない口付けを
繰り返していると
脱ぎ捨てた服の下に
光が見えた

「…着信?LINEか
相手は…クロちゃんかな?」

そっと持ち上げると
想像通りの名前が
ディスプレイの中で
緑の枠に縁取られている

[悪い!
今から研磨の所に
打ち合わせ行かないとダメになった
遅くなりそうだから
飯先に食ってて?
帰りは送るから
一人で帰らないように!
遅くなっても姫凪の飯は
食うから!
作って待ってて]

そう言えば
会食したあとでも
姫凪ちゃんのご飯は
入るとかなんとか
惚気けてたっけ。

盛ってると思ってたけど
本当だったんだ…

今日もあの部屋で
姫凪ちゃんのご飯を食べるんだ

ロックを掛けてない
無防備な携帯は
ボタン一つで開けて
トーク画面が現れる

素直に[了解]とでも送ろうか
それとも…

[今日は帰る]って
送ったらどんな反応するだろう

もしかしたら忙しい時間を縫って
電話をして来るだろうか
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