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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第5章 歪みに飲まれる愛


唇に押し付けた指で
声も姫凪ちゃんの
動きも止まったのを確認して

「クロちゃんどうしたのさ
もう用事終わったの?」

電話の向こうに話し掛ける

〈悪ぃ、それがさ
チョット長引きそうなんだわ
研磨からも呼び出し掛かってるし
オイカーくんに時間割くの
遅くなりそうなんだけど
今日じゃねぇとダメな感じか?〉

「あぁ、良いよ
俺も予定入って
時間なくなったし
またいつかで」

〈マジか
それなら良かった!
じゃあ、また明日な!〉

切れた通話
でも、それを知ってるのは俺だけで
目の前で固まるこの子は
気付かず固まったまんま

こんなオイシイ事ってある?
…ヤバイな。
ショーヨーの言う通り
俺はホントに大王様なのかな
それも

「(いつまで声、我慢出来るかな?)」

悪の大王様。

姫凪ちゃんを床に押し倒し
通話が繋がってるフリして
適当な相槌を打ちながら
姫凪ちゃんの頬を指でなぞる
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