白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第3章 消せない昔、消えない今(前)
わざと大きな声で
チクチク意地悪を言うと
「俺の彼女だから
良いだろー
姫凪も嫌がるわりに
ノリノリでエロい顔するから
止めらんないんですぅ!」
家や会社での色々を
思い出したのか
ニヤニヤと頬を緩めるクロちゃん
別に惚気くらい
どうって事ない
宮城(むこう)の連中も
そりゃあ、お盛んで
聞き役及川さんになる時も
少なくないからね
だから揶揄うのも
いつもの通りのはずだったんだけど…
「へぇ?
そんなにエロいの?姫凪ちゃんて。
男嫌いなのにねー
及川さんが迫っても
エッチな顔するかな?」
「残念でしたァ
姫凪は俺にしか反応しません~
そこがまたウブなエロさ倍増って
感じで苛めたくなんだよなァ」
幸せが溢れ過ぎてる
クロちゃんの顔が
ヤケに憎らしく見えて来る
「やってみないと分かんないじゃん
及川さんの指で
堕ちなかった女子は
自慢じゃないけど居ないんだよね」
「姫凪は俺の指じゃなきゃ
濡れません~!」
「試していいかい?」