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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第3章 消せない昔、消えない今(前)


トモノリの為じゃなくて

『もう、良いから!
クロ、止めて…
今後私に関わらないって
約束してくれたら
忘れるから…!
なんでも、ないから!
そんな人…もう、いい…!』

クロに迷惑をかけない為

"そうか"とだけ言って
トモノリを解放するクロ

「…要らねぇよ、オマエなんか
蜘蛛の巣張るまで処女膜大事にすれば?
感じねぇオンナなんか
興味ねえよ、バカ」

吐き捨てる様に言い放ち
去って行くトモノリを
今にも殴り掛かりそうな顔で見てるクロ

なんでクロがそんな顔するの?

聞きたいけど聞けない

もしかして、なんて思いたくない
男の人なんて…

「…助けてって言えば
あんな事される前に
死んでも攫ってったのに…バカヤロウ…」

信じられない…

『クロ…?』

信じたくない…

「ごめん、姫凪ちゃん
俺が逃げ出さなきゃ
泣かせなかったのになァ…」

信じたい…よ、クロ…
でも、クロには居るんだよね

『平気…』

付き合ってる人。
友達だから優しくしてくれてるだけで
特別なわけじゃない

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