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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第3章 消せない昔、消えない今(前)


『…ごめんなさい!
だって、人前で…キ、キスとか…するから!』

慌てて顔を上げると

「じゃあ、今なら良い?
最近姫凪に拒否られてばっかで
結構溜まってんのよね、俺」

色っぽく笑う先輩が私の頭を頬を固定して
深く唇を重ねて来た

「舌、出して?
怖くねぇから」

壁に押し付けられた身体
まだ少し明るい空の下
甘い声が耳に響く

「姫凪、二人きりになれる所
行ってみる?
ユックリ可愛がってやるからさ」

『それって…あの…』

エッチな事する所?!

「ラブホ。
あそこなら親も帰ってこないし
ずっと二人じゃん?
そろそろ良いだろ?」

『でも、そんなイキナリ…』

「イキナリ?俺はずっと姫凪と
一つになりたいって
伝えて来たつもりだったけど?」

そうだよね…
ずっと誘われていたのを
私が断ってただけだし…

キスされてドキドキして
相手は優しい彼氏で。

迷う理由なんて一つもないはずなのに

『先輩…私…』

なんで"YES"の一言が
出て来ないの?

小さく聞こえた様な気がした舌打ち
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