白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第3章 消せない昔、消えない今(前)
確かにクロと話すのも
居るのも慣れた
けど、二人切りでは居られない
なんでかって…それは…
「研磨ァ!
変な事言わないでクダサイ!
彼氏以外と二人切りとか
姫凪ちゃんが罪悪感抱く事は
させたくねぇの!
今度アップルパイ奢るから
文句言うな!
どうせ俺らが居ても
無視してゲームするんだろ」
罪悪感…と、言えば
そうなんだけど…
「…へぇ?罪悪感ね。
姫凪もそうなの?」
『わ、わたし…は…』
スグに"うん"と言えない
いや、罪悪感は罪悪感なんだけど…ね
違うの
変わって来てる、の。
「姫凪ちゃん?どうした?
顔色悪くね?
研磨、体温計!なんか熱い気がする!」
『だ、大丈夫!
だから離れて、クロ!』
「そんなに嫌がらんでも…
別に襲ったりしねぇよ…」
最初は先輩以外の男の人と居る事が
なんだか悪い様な気がしてて
でも、先輩は私もクロも信じてるから
私に気持ちが無いなら
平気だって言ってくれて…
絶対大丈夫だって思ってたから
三人で会う事も増えて
時には先輩も交えてご飯食べたり
なんて事も少なからずあった。