白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第3章 消せない昔、消えない今(前)
脱いだジャケットを私にかぶせ
「仮眠室…なら
誰も来ないよね?
チョット我慢しなよ
絶対声出しちゃ駄目だからね!
クロちゃんに殺されるから!俺が!」
ヒョイッと身体を抱き上げた
…はぁあ!?
どういう事?!
なんで私が及川さんに!?
てゆっか私の半裸を見ても
全くの無反応なのが
ホッとしつつも
軽く凹むんですけど!?
『あの、自分で歩け…』
「却下。歩けるくらいなら
そんなカッコで放心してないよね?
大丈夫、及川さんはナナ一筋だから
姫凪ちゃんの小さいオッパイに
興味ないよ
安心して運ばれなよ」
…ムカチン。
って!なにムカついてるのよ
別に興味なくて当たり前だし
あったらあったで困るんだけど、さ。
『小さくて悪かったですね!
これでもマシになって来たんですぅ!
大きさじゃなくて形と感触だって
鉄朗は言ってくれるし!』
そ、そうよ。
コンプレックスをイジられて
ムカついただけ。
それだけだよ…。
「ハイハーイ。
分かったから大人しくしなってば
マジでクロちゃんに誤解されるよ」